日記

なかなか続かない日記です。好きなものについて書けたらいいなー。いまはミュージカル熱がアツイ。好きな楽曲のあるミュージカルを見に行っています。

15/09/20 RENT@シアタークリエ マチネ

15/09/20 RENT@シアタークリエ マチネ行って来ました!

まずは、わたしとRENTについて(長いです)
RENTとの出会いはもう10年位前になるんですねえ…
CATSの映像でJohn Partridgeさんを知り(衝撃の出会い)、調べていたら
ドイツ版RENTのRoger役をやっているぞ ということで独RENTのCDを取り寄せ、
ドイツからCDが届くまで時間がかかるみたい、いきなりドイツ語はわからないから
まずはブロードウェイ版のCDから聞いてみようと軽い気持ちで手を出したら、
John抜きでその楽曲の魅力にどハマり。
まだ映画版の話も無かったあの頃から、公式サイトで映画公開日までのカウントダウンを毎日チェックしてたのが懐かしいです。
地元で映画の公開予定が無かったので、えっじゃあ引っ越すわ!と決意。
(その後地元でも無事公開されました。友達にもらった前売り特典のキャンドル、どこにしまったかなー)
BWでRENTの公演が終了するときにはちょうどLAに居たので、映画館でその模様を見ました。(後にDVD/Blu-rayで発売された、「Rent: Filmed Live on Broadway」ですね。)
RENT HEADSの熱さは良く知っていたので、すっごい早くからチケット手に入れてないと席がないかも、と思い映画館で1週間以上早くそのチケットを購入したら、売り場の人にすごくいぶかしまれて、なんでだろ?と思って当日映画館に行ったらお客さんが全然居なかったので納得。あの異常な(と思っていた)熱さは、局地的なものなんだなあと知り、自分のRENT熱もやや落ち着きました。
MAMMA MIA!も同じ頃にあちらで見ましたが、アメリカの人は映画館で踊ったり
歌ったりする って本当にただのイメージだったんだな~と良い勉強になりました。

ということで、RENTという作品は、自分の人生の節目節目で勝手に何かしら関わっているため特別に思い入れがあり、"no day but today"やJonathan mindに多大な影響を受けていると思います。
最近はRENTから遠ざかっていましたが、いろんなものの原点ですね。
ちなみに、BW版ではMark、独版では(Johnがやってるので)Rogerが好きです。
映画版サントラのCDカバーはAnthony Rappマーク!!「without you」買いました(でも読めていません)。
例に漏れずAngelが大好き、Angelとcollinsはベストカップル!Christmas bells最高!10th anniversaryの雰囲気大好き!

さて、前置きが長くなりました。今回の観劇の感想です。

キャスト!

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初のクリエRENT観劇のため、理解が追いついてない部分多々あり。
もともとのRENTもちゃんと理解できてないです。情報量が多いのよねーー。
覚えていることをつらつらと。

・"RENT"
良いですね、イントロで来た来たーーー!!!と一気にテンションが上がりました。
「ハングリーでフローズン」って…。
バンドの音は、今まで散々聞いていたサントラと比べると、ちょっと楽しそうな印象を受けます。(キーボードの音色かな?と予想)

・ジョアンヌ
主要キャスト陣の中で、今までとりたてて好き!という人物ではなかったのですが、
宮本さん演ずるジョアンヌに夢中に!
完全に個人的な好みなのですが、あのビジュアル像に弱いんですね…。きつめにしばった髪、眼鏡、赤い口紅のやり手の女弁護士。その魅力的なジョアンヌに、宮本さんの歌声!無敵じゃないですか。
モーリーンとジョアンヌって、なんだかんだモーリーンがパワーバランスで勝ってることに疑いを持ってなかったのですが(勝ち負けではないのですが)、これはモーリーンの方が離れられないんじゃないかな?と思わされました。
"Take me or leave me"の応酬は本当に見ごたえがありました。絶対近づけない!すごい怖い!!!
"hot"ではずっとジョアンヌを凝視。セクシー。
"We're okay"で電話を突き合わせるとこ、かわいかったです。

・ivanさん
やっぱり避けて通れない…
歌・喋りとも、ただただ驚き。
今まで見てきたエンジェルたちの、自分から感じようと思わずとも、声や眼差しから伝わるエンジェルの愛情にいつの間にか包まれてるあの感じが全然なくて、こんなエンジェルがあるのかーと思いました。もはや新しい別の役かな?と今でも思うくらい。
初めてこのエンジェルを見た人が、エンジェルという役についてどう思うのかが心配になりました。
しかし、AZT breakで暗闇の中コリンズと腕をクロスしてお互いの薬を飲み飲ませあっている図があまりに美しくて、もうそれだけでわたしの思う、コリンズ・エンジェルの2人が出来るだけ幸せであって欲しいという気持ちが決壊してしまい涙。
友情イッキならぬ友情AZT??これはなんですか。
"la vie boheme B"、"Contact"の歌が本領発揮なのかしら。ずっとこの感じの歌声が聞けたら と思いましたが、音域もナンバーもそういうのじゃないもんなあ…。
「終わった」後、みんなが話すエンジェルのエピソードと、彼女のエンジェル像が、どうも結びつかないんですねえ。
別の人のエピソードなんじゃないかな?と思うくらい、全然感じない。
背が高く、すばらしいスタイル。舞台から消えていくエンジェルは白い布を身にまとっていますが、そのスタイルがすごすぎて、あの奥の白い布なんだろう?あっ違うあれは布じゃなくてエンジェルだわ と気づいてちょっと笑ってしまいました。本当にすごいスタイルです。すごい。
"la vie boheme"でセンターにいらっしゃると、すごく全体のバランスが綺麗に見えますし、その後エンジェルのその場所がぽっかり空くことの悲しみが際立ちます。
居るだけで華やかになるというのは、すごいよね。
ivanさんは気づいたらテレビで見かけるようになっていましたが、こうやってこの世界に出てきたんだなぁと納得しました。
歌もセリフも、掛け合いも全然ピンと来なかったですが、ただあの美しさだけは確かで、今回の観劇で一番心に残ってるシーンでもあります。
でも、喋らなければ・歌わなければすごく良いのに って言うのも違う話ですよね。天使ってそういうもの?

・エンジェル
"you okay honey"で「僕はエンジェル」とコリンズに名乗っていました。
「僕」なんだ?ドラァグの格好じゃないときは「僕」なのかな。
「私」でイメージが定着してて、疑いも持っていなかったので、新鮮です。
"today 4 u"のパフォーマンスの時には、アンサンブルの方たちが3名、楽器隊の居る2階でエンジェルと一緒に各自のバケツ?をペコペコ叩いていて、チームのようになっていました。何でだろ??いまいちエンジェルの見せ場感がなくてちょっと残念でした。
「trim her tree」って意味深ですよね!多分全然意味ないですけど、好きな箇所です。
Pussy Galoreエンジェルはもうまぶしくて!!目がチカチカしました。すごい衣装!!笑

・コリンズ
TAKEさん、初めて歌を聞いたのですが、すごく素敵でした。
「終わった」~"ill cover you reprise"は、これまでどんどん進んでいたストーリーと
同じ時間の中とは思えないくらいたっっぷり間をとっていました。この時間的・音量的な緩急が涙を誘いますね。この雰囲気を更に高めるTAKEさんの歌に号泣。
こういうブログを書きたくなってしまうくらい、いろんなことを思いながら毎回観劇してるのですが、前回のエリザベート観劇で(まだ記事が書けていない…)で、歌がどうこうとか、そういうことがもうどうでもよくなってとりあえず涙(と嗚咽)が出るほかない という状況になってしまって、そんな風に一度振り切れてしまったら簡単にその境地になるようになってしまったのか、今回もまたそんな感じに。
けど思い浮かべるのは劇中に出てきたエンジェルではないのがすごい矛盾。

・ミミ
真ん中あたりの座席だったので、"light my candle"でのコミカルなやり取りをちゃんと
見れなかったのが残念。
out tonightでバサッと降り下ろした髪がキラキラ輝いていて綺麗でした。
アウー↓と音を下げるのはなんでなんだろう?しんちゃんみたい。

・"Christmas bells"
大好きなナンバー。雪の演出はとてもきれいで、まだまだクリスマスには早いですが、
あの雰囲気にワクワクしました。
まじめに生きてる!すばらしい。
「You said she was sweet」の部分がカットされていたと思うのですが、
スウィートじゃなかったのかなあ?
クリスマスキャロラー、ドラッグの売人、上手な歌でときめきました。
ringingがsingingになる意図ってなんなんだろうな?
deserveという単語が使われているシーンが大好きで、この単語はRENTで覚えました。
「もったいない」は日本語にしかないと聞きますが、それがここで使われるのって面白い。
訳にあたっての苦労話や、わかる人にはわかるニヤリとする小ネタとかを
本にしてくれたらいいのになあーと思います。なんでわざわざRENTを日本でやるのか、いろんな人のいろんな思いを聞いてみたいばっかりです。

・モーリーン
歌が上手いです。
モーリーン、ミミ、ジョアンヌ、女性がとにかく強いですね。
歌声の路線も似ているように感じました。他のキャストで聞くとまた違う印象なのかな?
女性陣は特に、歌声に満足できずにがっかりして帰ることはないと思います。
エンジェルのことで口論になるときのモーリーン怖かったなあー。あんまり表情が見れていないこともあり、ヤンキーっぽいときの土屋アンナが思い浮かびました。

・"what you own"
好きな曲TOP5に入る曲です。
冒頭のバズライン、マークが言ってるやつ。今は嬉々として好き好んでやる人がいる時代ですよね。ネットニュースとかでよくそういうの見るよね。今までは、何てヒドイ(でもちょっと気になる)くらいに聞き流してましたが、2015年ともなるとそう変わってくるのね。
肝心の曲ですが、おお~、こんな装置なんだ!と驚き。
堂珍さんが回転に身を任せているのに対し、村井さんはごく自然に常に舞台を
まっすぐ見据えるように向きを変えていて、"Film maker cannot see"とは言わせない
説得力を感じました。PVみたい!舞台上でロジャーとマークがお互いの動きを
見ることはできないけれど、どこかしらで見たことはあるのかな?
何でも比較対象があると、どうしてそういう動きをするんだろう?と想像が膨らむので
ニクイ演出です。

・歌詞
RENTの音楽、雰囲気、言葉の遊びはすばらしい、、
情報量もすごいから、日本語訳にするのは大変ですね。
何気ない一文が何かのパロディだったりするんですよね。
あと、えっ ここ笑いどころなの?と理解できない悲しみを、わたしはとりあえずエンジェルへの愛にぶつけてる気がします。全部は理解できないんだろうなあ~。まさに、Jonathanの生きた証。どこかでtwinkieが登場すれば楽しいけれど、そうはならなかった経緯を想像すると切ない。
この感想を書きながら改めて歌詞を読み返したり、CDを聞いたりしているのですが、
"what you own"内、「see」と「hear」の使われ方にしびれています。
他のミュージカルですが、「unlimited」「I'm limited」の対比も、なんでもないときに
ふと思い出してはじーんとしています。こういうところでハマっていったんだよなあー。すばらしい!最高!と長らくこじらせてしまってたときに出会った人の話はひとつ前の記事で書いています。

・ロジャー
初の堂珍さん!ロジャーが歌うたびに、昔ケミストリーが歌ってたチェルシーのCMを思い出して、チェルシー…と思っていました。あのCMほんと可愛かった。(あった!→http://www.nicovideo.jp/watch/sm1276844
お気づきと思いますが、今この感想を書いてて、圧倒的にロジャーに関する話題が
ないことに気付きました。
ロックバンドのボーカル、薬、風呂場で手首を切って死ぬような元カノ持ち、わたしが
一番近づかないタイプの人ですねえ…役ですら近づこうと思わないようで、自分でびっくり。単純にロジャーが絡むと意味がよくわからないからかも。
あのJohnがやっていても、歌はすごく好きだけど、ロジャー自体には激しい魅力を感じなかったもんなあ。
RENTのキャラでどの人物が好きかっていう質問をしたら、その人の思想が色々見えて楽しそうですね。

(そのほか)
・"Today 4 u"冒頭の♪Bustelo Marlboro Banana by the bunchの部分が好きなのですが、
♪バナナ~いっぱい~という訳になっていて、可愛くて嬉しかったです。なるほどたしかにいっぱい。(といいつつ、実はうろ覚え。いっぱいで合ってますよね…)
・"will i"「新しい」もしくは「新たな」という歌詞のところの女性の声がすごく綺麗です。
・パンフレット 見ごたえありますね。冒頭のJonathanの紹介のところで、19回繰り返された…という表現はなんだかぐっと来ます。しっかり読みたいと思います。
・Seasons of loveの名曲っぷりは広く知られたと思いますが、引けをとらない素敵なナンバーが劇中にはまだまだあることが、もっともっと知られたら良いなあと思います。
・Spiさん演じるベニーで、唯一フェイクが聞けて感無量。一箇所ですけど、聞けるとうれしいですよね。

このような感じで初クリエRENTの観劇は終了です。
10th anniversary、あのイベント自体もお祭りだし、キャストの経歴や長年の付き合い
で培ってきたものが全く違うとわかっているけど、やっぱり比べてしまうなあ。
RENT内で最も印象的なフレーズだと個人的に思っている、"No day but today"ではなく
"Measure your life in love 人生を愛で測ろう"を前面に推し出してるなら、
もっともっと劇中での愛を感じたいなあと思うんです。見えてるところでも、見えてないところでも。それは多分、公演を重ねていくことでずっと良くなっていくと思うので、まだまだ今後も目が離せないですね。そして、そうなればなるほど、マークの存在もずっと際立って、そこでまた村井さんが違う顔を見せるんだろうなあと思います。マークを演じる役者のファンの方々は本当に羨ましい!千秋楽付近でもう一回見れたらいいなあ。エンジェルシートに挑戦してみようかな~。


全然違う話ですが、公式のキャスト写真が似たポーズが多くてニヤッとしてしまいます。宮本さん・Spiさん・堂珍さんを横一列に並べて、だんだん近づいてくる感を楽しみたいです。小林さんも捨てがたいな!ついつい右手を上げちゃうのかな?